Ayumi《ジオプラスのこれまで》  

 ないので自分でつくることにした

   お客さんと一緒にどろんこなる設計者がいてもいいんじゃないか?
理想の働き方    
もっと知りたい方はニシムラのブログへ

設立のきっかけ
誰もやらないなら、自分がやろう
 設計事務所での修行生活も5年を迎えたころ、「建築家は目新しさを売りにした作品づくりに精を出し、世間は経済システムのみで量産を続けていていいのか?」「非効率的でも、庶民の生活に真摯に向合いながら空間をつくることが必要なのでは?」と思いはじめたのですが、社会のシステムにがっちりと組み込まれた設計者の一員のままでは、なにも発信できないことを実感し、ならば自分が独りで理論も方法も組織もゼロから作ろう!と、2005年に「Geo+」を立ち上げる決意をしました。

予定外だけど思い切って飛び出してみよう
 そう決断するといてもたってもいられず、夏の終わりに担当物件の節目を契機に、全くなんの当ても無いまま会社を飛び出しました。しかも建築士免許も一次試験をパスしただけという無計画ぶり。なんとか無事に12月の合格発表を受け、東京:国分寺で事務所を開設できたのは翌年の3月でした。

決意を新たに
 開設まもなく、知人の紹介である方のお住まいに伺いしました。立地/広さ/設備/眺望など申し分のないご自宅で社会的にも成功した方とお聞きしていたのですが、なぜかご本人から覇気や気力が感じられません。一体なぜなのか?

 その時から我々をとりまく生活空間を丁寧に見直してみると、人が生きていく上で本来大切にすべき人の心の動きや自然との関わりを軽視して、立地や眺望といった流通のための一元的な価値観や、本質を離れた奇抜さや単なる自己主張、経済一辺倒の拝金主義的な空間が氾濫してることに気づかされました。そして、私自身もその片棒をかついでいたことも。

 近年生じている家庭や近隣のトラブル、孤独死などの多くの社会問題は、こうした価値観で形作られた現代の生活空間に大きな一因がある気がしてなりません。

 それを打開するためには、建築士のエゴ、クライアントのエゴ、社会のエゴに向合って、生活の基本に的を絞り、歴史と時代に耐えうる価値観を再構成して、ひとつひとつの空間を丁寧につくりあげる以外に方法はないと考えています。

 「今よりも少しでも生きることを楽しみたい!いまある不安を解消し少しでも安らぎを得たい。」という空間に求めるこころの原点を大切にして、意識の高いクライアントと濃密なキャッチボールを繰り返しつつ、真に生活に必要なものは何かを問い続けていきたいと考えています。
» ゼロからのアプローチ
sketch_07.jpg
設立後の歩み
出発:国分寺自宅《2006.03〜2007.7》
まずは国分寺の自宅のひと部屋でスタートしました。
約4.5帖の中に、プロジェクトの資料と大量のカタログ、PC2台にA3プリンターとA1大型プロッター、そしてA1製図板。なぜ全部が入りきっていたのか今でも不思議です。窓から見える富士山が唯一の救い?
眺め最高
初期:市ケ谷雑居《2007.08〜2008.12》
さすがに耐えきれず、千代田区三番町のシェアオフィスに拠点を移しました。
作業スペースが広くなっただけでなく、[co-lab]という建築設計、プロダクトデザイン、グラフィックデザイン、作家などが集まりコラボレーションを目的としたシェアオフィスで多くの出会いに恵まれました。» co-lab HP
最小限設計コクピット
現在:国立事務所《2009.1〜》
やるべきことが明確に見えてきたので、じっくりと取り組める環境を求めて国立へ。
桜並木の見事な大学通り近くの静かな場所で、共に作業する方々とのコミュニケーションも取りやすくなりました。Geo+が更なるチャレンジの幅を広げるための新たな拠点です。
じっくり考えるための空間