そういえば安住の地ってどんなとこだろう?
— なんとなく人が集まり、呑んだり、食べたり、休んだり、歌ったり、踊ったり —
なんだか心地がいいなぁ。
私の敬愛する建築家は「どこかかぼんやりと光が射して、どこからともなく気持ちの良い風が吹き、どこからともなくいい匂いがして、どこからともなく美女が・・・。」なんて言っていました。
大樹の陰の安心感。
私はある雨の夜に大きな街路樹の下で体験した空間が忘れられません。夜の帳がおりた寒い雨の中の帰り道に、なんだか雨が弱くなった気がして自転車を止めふと見上げると、頭上には大きく広がった枝が覆いかぶさり、夜の冷たい滴から守ってくれていました。そして、その枝は一つのどっしりとした幹に連続し、大地にしっかりと根を張っていました。そこにいると心からほっとして、葉をリズミカルに叩く雨の音に自然と笑みがこぼれてきます。
素朴な願い
小坂明子の
「あなた」という歌があります。いわゆる女の子の素朴な願いといった歌詞ですが、家を建てる多くの人が望むものが詰まっているように思います。こうした素朴な希望にどう応えるか。建築がそろそろ空虚な理論のお遊戯をやめて、正面来て取り組まなくてはならないテーマです。ヒントは巷に溢れています。
大地のやさしさを
自然=大地とは時に厳しくも、寄添う者には分け隔てのない寛容さと無条件の庇護と安心感を与え、佇む者に変化に富み驚きと喜びに満ちた多彩な表情を現してくれるものだと思います。
ジオプラスではこうした要素をもった空間を
GeoArchitectureと勝手に名付けて
研究しています。